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整体は「裡(うち)」をみるということ

奥の方

「技術を追って心を見失えば、それはもう整体ではない。」

 

顔を見て、目を見れば、相手のおおよその気質がわかります。


つまり、相手の“裡(うち)なる心”を感じ取るということです。


その瞬間、整体での「輸気(ゆき)」の仕方も自然と変わります。

 

 

輸気を誤解していませんか

整体の基本は「輸気」です。


しかし、この「輸気」を誤解している人が多いように感じます。

たとえば——

  • 指で強く押したり、グリグリするのが輸気だと思っている人。

  • 逆に、力を入れずそっと触れるのが上手な輸気だと思っている人。

どちらも「型」だけを追った、表面的な理解です。

ときには、飛び上がるほど痛い輸気もあります。


それがなぜ起こるのかを理解できないまま施術しているとしたら、それは「自分が上」という思い上がりからくる、技術偏重の整体です。

 

 

裡を見ない限り、気は通らない

たとえ長い時間、無心で手を当てても、裡を見ていないうちは、気は通りません。

 

これは、整体をする側の「性格」や「在り方」に深く関係します。


よほどの出来事や心の変化がなければ、裡をみることは難しいのかもしれません。

 

どれだけ稽古や練習を積んでも、本当に相手の内側を感じ取れる人は、そう多くはないでしょう。

 

 

 

整体は「頭」で考えない

もし整体を“頭で考える”ようになったら、見た目だけは立派でも、本当の意味で相手を助けることはできません。

 

心を無視した輸気なら、むしろマッサージチェアの方がよほど正直です。

 

 

技術ではなく、心で触れる

私自身も、心が整っていないまま施術してしまうことがあります。


症状から相手に入ってしまうと、どうしても間違いを犯してしまう。

 

整体操法だけを専門にしていれば、そうしたブレは少ないでしょう。

 

けれど、矯正ばかり続けていると、頭が「関節の調整」に引っ張られてしまい、施術後に「あれ?何か違ったな」と感じることがあるのです。

 

 

柔軟さこそ、本当の整体

輸気を使わなくても、他の手技で症状が改善することもあります。


つまり、施術にこだわらず、相手に合わせて柔軟に対応できることが、本当の意味での整体だと感じています。

 

 

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