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整体で迷走神経の調整/内臓機能・うつ

胸鎖乳突筋は内臓機能を高めるとされています。

 

胸鎖乳突筋になぜアプローチしていくのか?

内臓機能が弱っている方というのは、自律神経の副交感神経が低下しています。

 

ですので副交感神経の働きが低下して内臓機能がちょっと弱まっている方は内臓にいい働きをさせる脳神経で代表的なのは迷走神経というものがあります。

 

迷走神経は脳神経の10番目の神経です。その代表的な副交感神経として迷走神経が刺激されると内臓機能が高まります。

 

なので夜休んでいる時、食後などに迷走神経が働いて内臓が機能すると食べたものがしっかり消化されるということになります。

 

 

内臓機能が弱っているとなぜ胸鎖乳突筋を調整しなければならないのか?

胸鎖乳突筋の神経は脳神経から出ています。迷走神経は10番目、そして胸鎖乳突筋は11番目の神経で副神経といわれています。

 

なんの副かというと迷走神経の副次的作用のある神経といわれています。

 

つまり迷走神経の機能が弱くて副交感神経が働かないと内臓が悪くなる結果副神経でもある胸鎖乳突筋もすごく凝り固まってしまいます。

胸鎖乳突筋

整体での調整

耳たぶのすぐ後ろにぽこっとした骨がありますのでそのすぐ下を指で押すと固くなっている方や少し痛く感じる方は内臓機能が低下しているといえます。

 

また、うつ傾向がある方も副交感神経が過剰に優位になり自律神経が乱れて胸鎖乳突筋がとても固くなりますので同様に調整が必要になります。

 

胸鎖乳突筋が活性化すれば、迷走神経も活性化し、副交感神経が正常な状態になり内臓機能を高められます。

 

これによって自律神経が整うので頭痛・肩こり・首の痛みだけではなく心の問題にも効果的なので胸鎖乳突筋にアプローチするのは整体ではスタンダードともいえます。

 

施術は簡単で指で胸鎖乳突筋を挟むやり方であったり、筋を引っかけて圧をかけるような方法であったりします。

 


 

迷走神経➡体内の重要な情報伝達路

迷走神経は、脳から腹部まで広く分布する、体内で最も長い神経の一つです。**「迷走」**という言葉の通り、複雑な経路をたどりながら、様々な臓器と繋がっており、私たちの健康に重要な役割を果たしています。

 

迷走神経の役割

迷走神経は、大きく分けて3つの役割を担っています。

 

感覚情報伝達: 内臓の状態や感覚情報を脳に伝えます。例えば、胃が空いた時や、食べ物が苦いなどの情報を伝えます。

運動制御: 呼吸、消化、心拍数などの機能を調整する運動指令を、脳から臓器に伝えます。

自律神経調節: 副交感神経の一部として働き、心身をリラックス状態へと導きます。

 

 

迷走神経の経路 

迷走神経は、脳幹にある延髄という部分から始まり、左右対称に1本ずつ存在します。

 

脳: 延髄から出て、頭蓋底を通過します。

首: 頸動脈と総頸動脈の間を下降し、胸鎖乳突筋の前方を走行します。

胸腔: 気管支や食道と共に下降し、心臓、肺、胃などの内臓に枝分かれします。

腹腔: さらに枝分かれし、小腸、大腸などの消化器管や、肝臓、脾臓などの臓器に分布します。

 

 

胸鎖乳突筋との関係

胸鎖乳突筋は、首にある筋肉で、頭を斜め上に引き上げる働きをしています。

 

迷走神経は、胸鎖乳突筋の前方を走行するため、胸鎖乳突筋の緊張によって圧迫されることがあります。

これが原因で、めまい、吐き気、頭痛などの症状が現れることがあります。

 

 

まとめ

迷走神経は、私たちの健康維持に欠かせない重要な神経です。普段意識することはありませんが、呼吸、消化、心拍数など、様々な機能を調整し、心身を健康に保つために重要な役割を果たしています。

 

 

補足

迷走神経は、副交感神経の一部を構成しています。副交感神経は、心身をリラックス状態へと導く神経系です。

迷走神経の機能が低下すると、ストレスに弱くなったり、うつ状態になったりする可能性があります。

 

迷走神経 - Wikipedia