剛情

何をするにしても初心者の頃は無垢で純真で真っ白な状態であるので、なんの疑いも持たずにただ一生懸命にします。

 

なんの知識もないというのは、一番物事が素直に入っていきます。

 

しかしある程度経験を積むことにより、本当に必要としている技術や

知識以外のことも入ってきます。

 

その余計なものにより上達が妨げられ、真っ直ぐに伸びていくはずの物事があらぬ方向に進んでしまう事もあります。

 

経験を積んでいるはずなのに、その経験が邪魔をして素直に良い事・悪い事、真似をするべき事・真似てはいかぬ事の区別すらわからなくなります。

 

整体でも同じように自分の型ができてしまい、新たに学ぶ時にはその型が障害となってどうしても学べない時があります。

 

人は元々素直な生き物のはずです。しかし多くの知識を得すぎてどこかで剛情になっていきます。

 

剛情になってしまえばもう人の言う事は聞かなくなり、自分本位になってしまいます。

 

いい意見があっても聞こうともせず、自分の枠の中でだけ生きていこうとします。

 

変わりたい・変わろうと強く思っている人に限って、剛情が邪魔をしてなお更変われない悪循環が強いようです。

それはずーっとずっーと生きているかぎり続きます。

 

意思は強く持ち、心は穏やかに。

楽々悠々と息をすれば世界は変わります。